グラフィックデザイン 入門講座

グラフィックデザイナーにおすすめする4つの勉強方法

2020年2月25日

グラフィックデザイナーを目指される方で「どんな勉強をしたらいいのだろう?」と悩まれる方もいますよね。そんな方に向けて、「どんな勉強をしていけばいいのか」私が行ってきた実践をふまえてご紹介していきたいと思います。

それでは、グラフィックデザインの勉強方法のご紹介をしていきたいと思います。

グラフィックデザインについてわからない方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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グラフィックデザイナーになる為の方法や必要スキル。収入面やデメリットも解説。

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この記事は、動画バージョンでも解説しておりますので、動画で学習されたい方は以下のリンクより閲覧下さい。

1.  本を読む

まずはど定番ですが、「本を読む」という事ですね。私は、本から得られるものは素晴らしいと思っており、本を読むことが大好きなのもありまして、デザイナーの勉強方法としては、まずは本を読む事をおすすめします。

はっきり言ってIllustratorの操作は簡単ですので、ある程度したら操作を行うことができるようになります。そこで、初心者の方や未経験者で陥りガチなのですが、「俺・ワタシ、デザインできんじゃん」と思ってしまいます。ですが、本気でグラフィックデザイナーを目指されるのであればその発想は捨てましょう

デザイン制作の世界は、かなり奥深いです。昨日今日制作を始めた人が通用できる世界では全くありません。そう思ってしまうのは、「人から指摘されていないから」もしくは「周りが見えていない」に過ぎません。

そんなグラフィックデザイナー初心者の方は、「本でも買ったら」と他人から言われれば、内心「いや、俺・ワタシできるしなー」と思ってしまうのです。これは大きな勘違いです。

Illustratorを操作ができるのと、デザインを作れるのでは意味が全然違います。おそらく、本が不要だと感じた初心者の方は「Illustratorの操作の本」の話をしているのではないでしょうか?そこには私も同感です。IllustratorのHOW To本などを買う必要は一切ございません。私の講座で十分だと思います。

デザイナーで一番養わなければいけないのは、デザインする「目」です。一般的にはセンスとも言われる部分かもしれませんが、私はセンスという言葉がいかにも素人っぽくて嫌というのもありますが、センスと「目」は少し意味合いが違います。

「目」を養っていくと、一瞬でデザインの「良し悪し」がわかるようになります。「目」を養うには、「良い作品」に触れ続けることです。良い作品に触れながら生活することも大事でしょう。だからデザイナーって、日常的にお洒落な雰囲気が醸し出されるのだと思います。私は、そう(お洒落人間)ではありませんが。

ですので、その一歩として大事なのが本を読むことです。

テクニカルな本を読む

1つ目は、HOW-To本ではない、「テクニカルな本」を読むことです。「操作の本」を読むのと、「テクニックを学ぶ」のは全然違います

私は、勉強においては無作為に同ジャンルの本を3冊読む事を推奨しています。詳しくは以下の記事にて書いております。

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ホームページの独学・勉強におすすめの3つの学習方法【ホームページ制作入門講座】

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ですので、とりあえず3冊ほど読んでみましょう。驚くほどテクニックが上がりますよ。

  

雑誌を読む

2つ目は、デザインの雑誌を読むことです。雑誌というよりかはマガジンでしょうか。有名なところで「デザインノート」「MdN」というのがあります。このマガジンは、定期販売になっておりますので、現代のデザインの最先端の情報を得ることができますこれが非常に大事です

最先端のデザインと今の自分デザインを見比べて、初めて自分とその作品の間にある距離がわかるようになります。そこで、まずは埋めようのない距離にきずきましょう。デザイナーの勉強は、まずはその「気付き」だと思います。まあ、「デザインノート」「MdN」は雑誌感覚で読めますので、普通に楽しいですね。私もたまに買って読んでます。

 

美術書を読む

3つ目は、美術書になります。美術書というのは、写真集みたいなものですね。いろんな作品集なんかでも良いです。

何がしたいかというと、評価の高い作品を見る事で「目」を養うことができます。私の知っているデザイン事務所には、壁が埋め尽くされるほど(1000冊以上)の、そう言った参考書が陳列されています。そういったものを読んでいるからデザインスキルが上がるのか、そういった物に興味を持てるからデザインスキルが上がるのか、どちらが先かはわかりませんが、デザイン力が高い事務所には山ほど本があるというのは、「あるある」になります。

ですので、くれぐれも「いや、俺・ワタシできるしなー」の発想はやめましょうそう思った時点であなたのデザイン向上はなくなりますIllustratorを操作するだけでは、デザインスキルは絶対に向上しません!

ちなみにですが、美術書は値段が高い事が多いです。

2. 聞く

その次に大事なのは「聞く」ことです。この「聞く」には2つの意味があります。

ダメ出しを聞く

一つは、作品に対してのダメ出しを聞くということです。

私も昔、師匠からいろいろダメ出しを言われた事があります。覚えているのが、「お前の作ったものは左手だけで作れる」と、デザインの印刷された紙を指先で汚いものを摘むようにして、ゴミ箱に捨てられた事があります。活字にすると恐ろしい状況ですが、そんなに雰囲気が悪かった訳ではありません。

しかし、その時私は悔しかったのを覚えています。Illustratorの操作ができるというだけでおごっていた自分に、「きちんと頭を叩いてくれる」人の意見というのは非常に大事です。もちろん、私はそこから努力をしたし、そう言った事の繰り返しで今の自分がありますので、師匠には感謝の気持ちしかありません。実際過去の作品を見ると、師匠のやったことも全然理解できるし、逆に見てくれただけでもありがたいなと思います。

ですので、私の場合は師匠でしたが、いない方は「プロデザイナー」→「デザインに精通してそうな人」の順に作品に対する意見を求めましょう。ただし、一般人(両親・友人・知り合い)などに意見を求めても意味がないです。そういった方はどんな作品を見せても「すごい」としか言いませんし、的確なアドバイスを出しません。彼らからするとお世辞ではなく、実際「すごい」と思っているから仕方ないのです。一番は師匠を持つ事ですね

何故かという疑問を持つ

もう一つの「聞く」は、「なぜそのようにした」か聞く事です。自分が気に入った・気になった作品に対して、作者が近くにいるなら「なぜそのように作った」のかを聞きます。

私がよく覚えている衝撃的な広告は「サントリー角」のポスターでした。

出典:blog.livedoor.jp

この写真に対して「これはなぜ?」というのを師匠に繰り返し質問をしたのを覚えています。別に師匠が作った訳ではありませんが。

なぜ衝撃的だったのかというと、「自分には思いつかないような発想」がそこにはあったからです。自分が作るならそうはしない。そうはならないという事です。そして、自分はいつになったらそこに辿り着けるのだろうと思いました。ちなみにまだ追いついてませんね。

このように、できるだけ自分が思った疑問をとにかく答えを出せる人にぶつけていきましょう答えをもらう事も大事ですが、疑問を持つアンテナを立てる事がまず大事だと思います

私が見たのはこの作品かどうかは覚えてません(これに似ているのは確かです)が、皆さんはこのポスターを見て、制作者としてどんな疑問を思いつきますか?

出典:blog.livedoor.jp

3. 街中のものを見る

とにかくデザインの興味のアンテナを立てまくりましょう。街中には、自分よりスキルの高い人の作品が山ほどあります。看板・ポスターなど、とにかくデザイナー目線で見まくりましょう。そして、持って帰れるチラシやリーフレットなら持って帰りましょう。持って帰れないものは写真に納めておきましょう。第一段階はそれでまずOKでしょう。

しかし、次にやってはいけないのが、持って帰って終わりという事ですねやった事で満足しているだけですので、デザインスキルの向上はしていきません

まだ100歩譲って好感を持てるのは、持って帰ってきたものを「参考デザイン」などのファイルを作ってファイリングするという行為でしょう。しかし、この作品のファイリングというのも私はおすすめしません。なぜなら、結局見なくなるからです。ですので、その行為に満足しているだけで、スキルの向上には多少しか繋がっていきません

私がおすすめするのは、とにかく見えるところに置く、すなわち壁に貼るという事です。撮った写真は、モノクロでも良いのでプリントアウトしましょう。そして、もういい(そのデザインの感覚が身についた)と感じたらどんどん剥がしましょう。そういった行為を繰り返し、デザインを見る目は養われてくると思います。

4. 勉強時間を意図的にとる

勉強時間を意図的に取りましょう。ここでの勉強時間というのは、意識してデザイン向上に向けて取り組む事です。

デザイン制作が忙しくなってくると、デザイン向上のインプット意識がなくなってきます。これは良くありません。いつかはデザイン案が枯渇して、引き出しがなくなってきます。

ですので、毎日作業(仕事)をする前に15分(何分でもいいと思いますが、1時間は長いと思います。)は勉強時間をとるという事をしましょう。この時間では本を読んでもいいし、ブログ記事を読むなんかでもいいし、タイポグラフィーの手書きの練習をしてもいいと思います。とにかく、意図的にスキルを向上させるための努力する時間を作るという事です。これを実施できるかどうかで、スキル向上は全然変わってくると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

グラフィックデザイナーにとって一番大事なのは、デザインを見る「目」を養う事です。Illustratorが操作できるのと、デザインができるのは全く別だという事を覚えておきましょう。

「目」養う方法として、1.本を読む、2.聞く、3.街中のものを見る、4.勉強時間を意図的にとる、という事を実践していきましょう。

本を読む場合は、HOW-to本ではなく、テクニック・雑誌・美術書です。相手からダメ出しを受け、さらに疑問点をどんどん聞く習慣をつけましょう。自分が「良い」と思った作品は、目に見える形に残して、どんどん吸収していきましょう。

現状に満足せず、つねに勉強し、インプットする事を心がけましょう。どれもとても大事な方法になります。これが実践できていくと、デザインスキルは格段に上がると思いますよ。

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