これからグラフィックデザイナーを目指す人が、「グラッフィックデザイナーにはどんな道具が必要で、いくらくらい必要なんだろう?」と、思う事があると思います。
ですので、グラフィックデザイナーを目指すにあたり、必要となる道具や目安の費用を紹介していきたいと思います。
この記事は、動画バージョンでも解説しておりますので、動画で学習されたい方は以下のリンクより閲覧下さい。
グラフィックデザイナーに必要な物
それでは、グラフィックデザイナーに必要な道具を紹介していきます。
そもそも、グラフィックデザイナーとは何?と思われている方は以下の記事よりご確認下さい。色々なクリエイターが存在している時代ですので、もしかすると自分やりたいと思っている事はグラフィックデザインではないかもしれませんよ。
グラフィックデザイナーになる為の方法や必要スキル。収入面やデメリットも解説。
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PC [必須]
言わずもがな必要となるのがPCになります。
グラフィックデザインだけに特化するのであれば、スペックが高い高額なPCが必須なわけではなく、「ある程度のもの」であれば問題なく使う事ができます。
ただし、動画編集やPhotoshopなどでの画像編集をメインでと考えているのであれば、ある程度のハイスペックPCにしないと制作に支障が出てくると思いますので、その点注意しておきましょう。
ちなみに、参考までに私の場合は「MacBook Pro・15インチ・メモリ/16GB・ストレージ/250GB」と「iMac 2019・メモリ/40GB・ストレージ/1TB」を利用していますが、スペックの低いMacBook Pro 15インチでもストレスなく作業はできております。
iMac 2019 では、8GB(初期搭載スペック)では動作が遅く感じた(ような気がした)ので、早々にメモリを増設してしまったので、初期スペックでの評価は判断しずらいですね。
目安として、メモリは16GB程度は欲しいかもしれませんね。
目安価格
20万円程度〜
グラフィックデザイナーはMACを本当に使うべきなのか?MACとWindowsの違いを比較検証
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IllustratorとPhotoshop[必須]
グラフィックデザイナーになるにあたり、問答無用で必要になるがIllustratorとPhotoshopになります。
デザイン制作をする他のソフトもあるとは思いますが(心あたりはありませんが)、業界の動向を見てもAdobeのIllustratorとPhotoshopで間違いないと思います。
Illustratorとは、画像の差込、文字打ち、図形の制作に使用し、グラフィックデザインの中心的ソフトになります。
Photoshopとは、主に画像のブラッシュアップ(明るくしたり、色を変えたりなど)をする際に用いられ、高度な画像の編集を行う事ができます。
IllustratorとPhotoshopを使用するには、ソフト運営会社のAdobeと契約をしなければなりません。
契約プランは色々ありますが、IllustratorとPhotoshopだけでしたら、月額3,500円くらいから利用する事が可能です。
詳しくは以下の記事にてプランの考察と導入方法などを掲載しておりますので、気になる方はご覧ください。
Photoshop(フォトプラン)とIllustrator(単体プラン)のみを購入してインストールする方法と、問い合わせ電話番号[MAC]
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制作に役立つ、持っておきたい道具
基本的には、前述したPCとソフトがあればデザイン制作は問題なくできます。以下で紹介するのは、制作の際にあったら便利だと思う道具の紹介です。
ペンタブレット
ペンタブレットとは、マウスの代わりにペンを使って制作を行う事ができるものです。
イラストレーターやアニメーターなどの「絵」を書く事が主体の制作に使用したりします。グラフィックデザイナーでも、ロゴ制作やイラスト制作の際に利用する事がありますね。
しかし、グラフィックデザイナーが、アニメーターが作るようなクオリティーやジャンルの作品を作るという事は、よほどの事(絵に自信があったり)がない限りありませんので、基本的にはなしでもやっていけるでしょう。
ちなみに私は、特に絵に自信がある訳ではありませんが、ロゴ制作関係などで「何かと使う」事もありますので持っています。
持っている製品は「Wacom Intuos」になりますが、費用の目安は、精度の問題もありますので、3万円くらいからになるかと思います。
ただ、先日「Adobe MAX」というAdobe商品のプレゼン大会がありましたが、その中ではペンタブレットを使うというよりかは、iPadで操作するという事を推していましたね。
描く事以外基本的にはやらないペンタブレットよりも、通信やその他の用途にも利用できるiPadを利用する方法も今後は主流になってくるかもしれませんね。
モニター
MAC製品のパソコンを買うと基本的はモニターがついています。
しかし、PCをモニターに映す際に、デュアルディスプレイという方法があります。
デュアルディスプレイとは、(できれば)同じサイズのモニターを2台並べる事になるのですが、デュアルディスプレイにする事でIllustratorなどを使用する場合は、「ツール」などのワークスペースを大きく広げることができますので、非常に操作がしやすくなります。
また、日常的なPC作業でも大きく画面を取れますので、制作する・しないに関わらず重宝します。
一度、デュアルディスプレイを体感してしまうと抜け出せなくなってしまいますね。
プリンター
グラフィックデザイナーをやっていくのであれば、必須とは言いませんが、ほぼ必須に近い形でプリンターが必要になります。
プリンターの用途は、制作したものを紙出しして「実際の印象」を確認する作業になります。
これが非常に重要な作業で、いくらモニターでOKだったとしても、いざ紙に出してみると「あれ?なんか小さい?大きい?」というのがはっきりわかるようになります。
さらに、こういった検証の繰り返しで自分の目も養われてきますので、制作スキルの向上にも役立ちます。
ですので、「なくてもできるけど…」といった感じですが、グラフィックデザインを本格的にやるのであれば用意しておきましょう。
紙
当たり前のことですが、プリンターの設置と同時にコピー用紙が必要になります。
紙は、プリンターに設置する為でもありますが、何かと制作の際には、レイアウト書きなどで真っ白の紙を使いたくなることが増えますので、用意しておく方が良いでしょう。
サイズはA4用紙で問題ないと思います。
電卓
意外かもしれませんが、制作の際は電卓というのが結構必要だったりします。
もちろん、スマホの計算機でも問題ありませんが、できれば掌サイズの電卓を用意しておきましょう。
使用用途はもちろん計算なのですが、例えばセール価格の確認計算であったり、レイアウト数値の計算の際に使ったりします。
特に、数字関係のチェックを毎回しなければならない仕事でしたら、できるだけ精度が高く、使い易いものを意識的に探す方が良いと思います。
定規
意外かもしれませんが、定規も結構使います。
単純に長さを測る事もありますが、手書きでレイアウトを書いていく際や、紙出ししたものを切る際にも使用したりします。
手元で測れる10〜15cmの定規と、50cm程度(30cmでは少し足りない事もありますね)の長い、重さのある鉄定規の2種類持っておくことがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
グラフィックデザイナーになるにあたり必要となる道具の紹介をしてきました。
大きくはPCとソフトになりますが、PCは高スペックなものが必須な訳ではありませんが、スペックが高いに越した事はないと思います。
制作ソフトはIllustratorとPhotoshopが必要になりますので、Adobeと契約する必要があります。
その他のものも合わせると結構な額にはなってしまいますが、我慢できるものも多いですので、財布と相談しながら用意していくのが良いかと思います。
ただ、一つアドバイスですが、制作物のクオリティーは、制作道具に多少なりとも比例しますので、安ければ良いという発想はあまりしない方がいいかもしれませんね。