グラフィックデザイン 入門講座

グラフィックデザイナーはMACを本当に使うべきなのか?MACとWindowsの違いを比較検証

2020年2月24日

グラフィックデザイナーを目指されている方で「MACとWindows、どちらを買うべきなのか?」と迷われる方もおられると思いますので、どちらを買うべきなのか、MACとWindowsの違いを比較検証していきながら、私の見解をお話していきたいと思います。

世の中的に、「デザインするならMACでしょ?」と、おしゃれな会社にキラリとひかるiMac達。そんなイメージがありませんか?果たしてその風潮は正しいのでしょうか?なぜデザイナーはMACを使っているのか?を考えていきたいと思います。

この記事は、動画バージョンでも解説しておりますので、動画で学習されたい方は以下のリンクより閲覧下さい。

デザイナーがMACを選ぶ理由

デザイナーがMACを選ぶ理由の一つは、「おしゃれだから」というのが考えられます。いかにも安直な行動にも思いますが、実際のところMAC製品は統一性があり、おしゃれです。デスクにおいておくだけでもインテリアとして成立させることができますね。

これがWindowsであると、お洒落な雰囲気ではなく、パソコン感は否めません。Windowsも、徐々にお洒落にはなってきていると思いますが、MACとのビジュアルの差が埋まってきているとは言えないでしょう。

ですので、デザイナーになりたいと思うようなおしゃれな志(ここは偏見ですが)を持つ人は、とりあえずMACを使いたくなるという仕組みになります。実際デザイナーだけでなくても、雰囲気だけでMACを購入するという人はたくさんいますね。

しかし!お洒落だけでは仕事はできません。実用性がなければいくらMACがお洒落でも使わなくなるでしょう。

でも、実際にMACを使用してみると、Windowsとは圧倒的な差がある事気付き、お洒落感だけではなく、機能的にもMACの方がデザイン制作に優れている事がわかり、正当なMACを利用する理由に気づきます。もちろん、Windowsを使ったことがある人しかその差はわかりませんが。

はい、ここでわかったかもしれませんが、デザイナーがMACを使う(離れられない)理由は性能が優れているからなのです

ですので、結論からいうと、「デザインするならMAC」ということで、問題ないと私は思っています。

MACがWindowsより優れている点

それでは、MACがWindowsより優れている点を紹介していきます。

レティーナディスプレイ

ご存知の方もおられるかもしれませんが、MACに使われているモニターにはレティーナディスプレイというのが採用されています。詳しい事はお話しできません(知らないので)が、なんせ綺麗です!同じPC画像でも、レティーナディスプレイで見ると美しさが全然違います。

「は?美しいだけ?」と思われるかもしれませんが、美しさを侮ってはいけません。「美」というのは、人間の深層心理と深く結びついており、美しいというだけでプラスに影響します。

例えば、割れたガラスを見ているとあなたはどう思いますか?非常に荒んだ気持ちになってきませんか?

このように、「美」とは人の心にも影響を与えるので、美しいものに囲まれて生活するという事だけでも、それだけで価値のある事なのです。

関連小話

ちなみにですが、レティーナディスプレイでネットサーフィンをしていると、レティーナディスプレイに対応していない(倍のサイズでアップされていない)画像は、劣化して見えるようになります。実際には、画像が劣化しているのではなく、その画像だけがレティーナに対応してないので、画面上で汚く見えるという具合です。これはレティーナディスプレイ以外では起こりませんので、通常モニターでは気付きません。

しかし、画像に拘ったレティーナディスプレイ仕様にして、画像をアップしている方が世の中にどれだけいてるでしょうか?少なくても全員が意識しているとは思えないですよね。

ですので、レティーナディスプレイを使っているが故に、ネットサーフィンなどでは、逆にMACの方が汚く見えてしまうという現象が起こってしまいます。

アンチエイリアス

MACの画面にはアンチエイリアスがかかっているので、滑らかに、すなわち綺麗に見えます。アンチエイリアスとは、簡単に説明すると、ギザギザの色の変化を滑らかにして、柔らかくより綺麗に表現する方法です。Windowsでもこの設定はできますが、MACは初期設定でこの仕様になっています。

この事に気づけないWindowsユーザーはアンチエイリアスをかける事なく使用し続ける事になります。ここでも、アンチエイリアス効果で、MACの場合は美しくブラウザを見ることができます。

ポイント

アンチエイリアス効果をかけることでPC動作は遅くなります。

初期フォント

MACのメインのシステムフォント(フォルダとかの文字)は過去も現在もヒラギノになっております。ヒラギノは日本を代表する美しい和文フォントです。対して、Windowsの標準システムフォントはMSゴシック→メイリオ→游ゴシック(現在)となっていますが、ヒラギノの美しさには届いていないといえるでしょう。

これは、ブラウザでの美しさだけではありません。実際の制作でもMACではヒラギノを使用することが可能です。これはかなり大きいメリットです。

Windowsではヒラギノはインストールをしない限り使用する事はできません。ヒラギノは無料フォントではなく、有料フォントですので、使用するのは容易ではありません。

さらに、初期搭載されているフォントの質(特に欧文)が大きく違います。デザインにとってフォントは「命」と言っても過言ではない部分になりますので、最初からフォントの質が高いというのは非常に大きなメリットになります。

詳しくは、こちらの記事にも記載しておりますので、気になる方は見てみてください。

MACに搭載されているフォントでもデザインはできる?モリサワフォントの利用方法

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Xcode

MACでは、Xcodeというアプリを起動することができます。

XcodeとはiOS(iPhone)アプリの開発の際に使います。これはWindowsでは使用することができません。

要は、「MACがないとiPhoneアプリは開発できません!」という事です。今は、グラフィックデザイナー目線で話していますので、アプリ開発は関係のないことかもしれませんが、一応メリットとしてお伝えしておきます。

MACのデメリット

それでは、MACを購入するデメリットのお話をしていきたいと思います。MACにもWindowsに比べて劣る?点があります。

互換性のないアプリなどがある

Windowsでは動くが、MACでは動かないというアプリというものが存在します。これは逆の、MACだけで動くというパターンもありますが、Windowsでのみ動くというパターンの方が多いと思います。

理由は簡単で、一般的にはWindowsの方がシェア率が高いので、そちらのアプリを重点的に作っているからです。

昔は顕著にこの差を感じましたが、今はMACでも対応のアプリはかなり増えていると思います。iPhoneの普及でMACユーザーが増えた影響は大きいと思います。

価格が高い

MACは高いというイメージがあります。これはあっているようで、あっていません。正確に言えば、MACではリリースされるシリーズが限られているので値段の振れ幅がない、という認識ではないでしょうか。

Windowsは様々な会社がいろいろなシリーズを発売しています。しかし、MACはApple社のみの販売です。ですので、例えばデスクトップPCなら、iMacの3種類(Mac Proは除きます)の中からしか選べません。

しかしWindowsでは、スペックの低いものから高いものまで様々な会社が発売していますので、価格にばらつきがあります。ですので、Windowsの場合は安く手に入れる事できる訳です。

要はスペックの問題なのです。Windowsだってスペックを上げれば高くなります。MACは、上記で書いていたようなWindowsにはないメリットもありますので、一概にMACが高いというのは少し違うと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

グラフィックデザイナーがMACを使うべきか、Windowsを使うべきか、比較検証しながらお話をしてきましたが、私の見解では、お洒落という雰囲気だけの理由ではなく、根拠持って、実務的な観点から見てもMACの圧勝だと思いますのでグラフィックデザイナーを始めるならMACの一択だと思います。

MAC特有のレティーナディスプレイ、アンチエイリアス、初期搭載フォントなど、美しさのこだわりは非常に秀逸です。たかが、美しさとバカにすることはできず、「美」とは人間の深層心理に基づくプラスの影響だと思っております。

また、グラフィックデザイナーという、いろんな意味での「美」を追求するはずのクリエイターが「美」を追求したマシンを選択しないというのは、違和感があります。

そういった意味でも、MACを使用しているか、使用していないかで、デザイナーにとって大事であるセンスを疑われる部分にもなりますので、グラフィックデザイナーのPCはMAC一択だと思います。

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