Webデザイナーとは一体どんな職業なのでしょうか?
デザイン業に携わる人からすると一瞬でイメージできそうな事なのですが、未経験で将来の仕事にしたいと思っている人からすると、非常に気になるところですよね。ですので、【ホームページ制作入門講座】として改めてお話をしていきたいと思います。
この記事は、動画バージョンでも解説しておりますので、動画で学習されたい方は以下のリンクより閲覧下さい。
Webデザイナーの仕事とは
Webデザイナーの仕事は、簡単に話すとホームページの作成です。
ホームページとは?
ホームページとは、HTML、CSSを中心にしたコンピューター言語でコードとデザインを組み合わせ、Webブラウザで閲覧できるようにする事です。
ホームページではないもの
例えば、スマホアプリなんかはホームページではありません。技術的にも、Webデザイナーの仕事とは全く関連のない、別物だとお考えください。
ですので、Webデザイナーだからアプリ制作ができるという考えは間違いです。
アプリやソフトウェアを製作する際には、「開発」という言葉を用います。実際には、プログラマーやエンジニアがプログラミングして、開発するという流れになります。
対して、ホームページに関しては、Webデザイナーがコーディング(コードを書く事)して、制作すると言います。
ですので、職業選択をお考えで、「スマホアプリを作りたいんです!だから、私はWebデザイナーになります!」というのは、大きな間違いで、仕事内容に共通項はほとんどありませんので、よくゴールを考えた上で、スキルの取得をしていく必要があります。
Webデザイナーの仕事は大きく3つ
Webデザイナーの仕事は大きく分けると3つです。
サイト設計・方向性を決める
サイト設計とは、依頼者(雇主やクライアント様)に作成目的を伺い、その要望に最適な工程と戦略で、最善のホームページ制作の方向性を決める事です。
依頼者が、ホームページを仕事に有効活用していきたいと思っているのであれば、最初のサイト設計は非常に重要になってきます。
SEO対策しかり、ユーザーのハンドリングしかり、明確な方向性を決めて制作していかなければ、結果的に有益なホームページにはなりません。
複数人で制作会社をしている場合などであれば、ディレクターという肩書きの人がサイト設計を担当し、あとの工程は別の人に任せるといった、分業がとられる事が多いでしょう。
とはいっても、サイト設計に必要な資格などはありません。「コーディング」「Illustrator、 Photoshop」のスキルがあるのであれば、あとは接客やマーケティング、提案力の経験を積んでいけば、誰でもなる事ができます。
Webデザイナーとして独立し、将来一人でやっていきたいと思っているのであれば、サイト設計部分までしっかりこなせる必要があります。
初心者や未経験の方で、よく陥りがちな勘違いとして上げられるのは、「コーディングができる」「Illustrator、Photoshopを使える」だから、独立できるだろうという考えです。それは、操作できるだけの話であり、商売としてホームページを制作をするのであれば、サイト設計ができてこその話になります。
デザインする
文字通りデザイナーなので、デザインをしていきます。IllustratorやPhotoshopなどのソフトを使って、イメージを具現化してウェブ上に表現していきます。
デザインは、あってもなくてもいい贅沢品な印象がありますが、商品力を上げていくブランドイメージとしては、必要不可欠なものでもあります。
ユーザーが、「このホームページをもう一度見てみたい」「なんか好き」と思ってくれるのと、「見にくいページだな」と思われるのでは、雲泥の差が生まれます。
ですので、デザインする事も非常に重要な仕事の一つでしょう。
コーディングを行う
コーディングとは、HTML・CSSと呼ばれるコンピューター言語を使用して、コードを組んでいく作業です。
デザインとは違いコンピューター言語は、日常的に触れづらい箇所ですので、専門性があり、無知識の方からすると非常にイメージしづらいところではあります。
ですので、スタートの早い遅いはなく、誰もが0から知識を学んでいく必要があります。
Webデザイナーには、こんな人が向いています
Webデザイナーにはこんな人が向いているでしょう。
- ものづくりが好きだ
- 将来独立を考えている
- Webを操作できる人になりたい
- コンピュータ言語に興味がある
特に、Webデザイナーは他業種に比べると、特段独立しやすいという大きな特徴がありますので、会社に属するのが嫌で、将来的に自分の力だけで生計を立てていきたいと思っているのであれば、Webデザイナーはおすすめできるでしょう。
Webデザイナーに向いていない人
こんな人は、Webデザイナーには向いていないでしょう。
- PCの前で何時間も作業できない
- 外を駆け回り、対人を重視した仕事をしたい
- 体を動かしたい
- コードなんて、画面を見ただけでアレルギーが出る
- デザインにセンスもなければ、興味もない
デザインセンスに関しては、ある程度スキルでカバーできたりしますが、興味がないというのは少し問題でしょうね。
デザイン力は、いろんなデザインに興味を持たなければ、決して上達はしないでしょう。
また、コミュニケーションスキルはもちろん社会人として必要ですが、営業職のように、人の顔を見て仕事をするのが向いていると感じられている方も厳しいかもしれません。基本的に向かい合うのは、PCの画面になりますので。
Webデザイナーのメリット
Webデザイナーという職業の、メリットについてお話します。
コンピューターに強くなれる
Webデザイナーのメリットは、コンピューター関係に強くなれるという事でしょう。
今後の社会を考えていくと、コンピューターに強いのは大事な事です。
営業職や接客業などでは、PCに触れる時間を意識的にとらないといけませんが、仕事中にPCにずっと触れていられるWebデザイナーはコンピュータの知識も自然に増えますので、これは非常に大きなメリットだと思います。
長い間仕事を続けられる
外に出る事も少ないので、体力面でも長い間仕事を続けられる事はいいですね。
独立しやすい
独立しやすいのもメリットの一つでしょう。
一般的には、独立には開業資金が膨大にかかるので、基本的には借金一択になりがちですが、Webデザイナーの場合は大袈裟にいうとPC1台あれば独立できます。
とはいっても、最初の開業資金は必要です。それでも、借金せずとも貯金でなんとかなるレベルでしょう。
天候に左右されない
天候にも左右されない仕事なので、そういった面でもいいですね。
Webデザイナーのデメリット
Webデザイナーのデメリットは、ずっとPCに向かって作業している分、細かく、繊細な作業が得意でない人からすると苦痛でしかないと思います。
ストレスは溜まる方の仕事
基本的には依頼者ありきの仕事ですので、依頼者の質が低いと作業的にも振り回され、精神的にも削られていく事があります。
また、コンピュータが思うように動作しない事も多々あります。
ですので、正直いってストレスはかなり溜まる方の職業だとは思います。
Webデザイナーになる為には
Webデザイナーになる為に必要な資格などはありません。高卒でも、50歳からでも、誰でも、依頼人がいて、お金のやりとりが成立すれば、Webデザイナーとして名乗る事ができます。
しかし、見ず知らずの、素性もスキルもわからない人に、ホームページを作って欲しいと依頼する人はいませんよね。
Webデザイナーとして依頼をもらう方法
Webデザイナーとして依頼をもらう為には、2つの方法があります。
会社・事務所に属する
一つは会社・事務所に属す事です。
そうなれば、依頼人は上司となり、上司の指示に従って、ホームページ制作を業務として行うことができます。
独立する
もう一つは独立して、自分で注文をもらうようにする事です。
営業や宣伝、口コミなどを経て、お客様を獲得することで、依頼を受けることが可能です。
事前のスキル取得は必須
ただし、企業に所属するにも、独立するにしても必ず通らなければならない道があります。それは、事前にスキルを習得するということです。
大学の新卒で、大手企業なら無スキルでも雇ってくれるかもしれませんが、Webデザイナーに関しては即戦略採用というのが多いと思いますので、ある程度の事前スキルがないと採用される事は難しいでしょう。
ですので、事前にオンラインスクールや専門学校などで、ある程度のスキルを習得しておく必要があります。独学でも問題ありませんが、現場感を知る為には、人に教えてもらうのがベストだと思います。
さらに、独立する場合は、事前スキル+実践的なプロのスキルも必要となるでしょう。その場合は、デザインだけではなく、事務的な知識であったり、営業力も必要になっていきますので、就職するよりも多くのスキルが必要とされます。
ちなみにですが、当サイトでは無料のWebデザイナー講座を用意していますので、オンラインスクールや塾の前に、一度本格的にWebデザイナーのスキルを学んでみるのもおすすめです。完全無料ですので、安心してご利用ください。
Webデザイナーの将来性
Webデザイナーの将来性に関してですが、どんな仕事にも言えますが、公務員を含めても、ずっと穏やかで楽しく仕事をし続けれるなんて事はあり得ないと思います。それぞれ、いろんな事に悩まされながら取り組んでいくのが仕事だと思います。
ですので、Webデザイナーの将来は明るい!暗い!と断言するのは良くないかと思います。
しかし、今後もWeb事業は一層加速していくでしょう。何をするにしても、まずホームページは必要ですからね。
そういった意味では、Webデザインスキルは、ますます必要とされていく事は間違いないと思います。
Webデザイナーの収入
Webデザイナーの収入面に関しては、年収300〜400万円くらいで「中の下」くらいでしょうか?専門的スキルな側面もありますが、特別な医師免許や弁護士資格、大手企業でもありませんので、収入面では一般的で普通と言わざるを得ません。
ただし、これはどんな職業だって言える事ですが、やる気のない人は収入を伸ばす事なんてできません。
私は、Webデザイナーはあくまで自己実現の入り口でしかないと思っています。その第一歩として、自分の職業はWebデザイナーで、自分は何者であると、確立する事が大事でしょう。
その上で、そのスキルを活かしたお金儲けを考えていく必要があります。
会社を起こし、人を雇ってもいいし、会社に勤めているのであれば、人に指示する側に立ち、会社に利益を提案できる人間になれれば、収入面は自ずと上がっていくでしょう。その際には、肩書きはWebデザイナーではなくなっていると思います。
要は、黙って椅子に座り、指示を受けて作業するだけの人でいるならば、ずっとWebデザイナーという肩書きで、収入は普通くらいだけど、頭を使ってお金儲けの事を考えていけるのであれば、収入面は大きく増やせるでしょう。
そして、Webデザイナーは、頭を使って独り立ちできるスピードが速いので、そういった面では非常に大きな可能性を秘めた入り口の仕事の一つだと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?
Webデザイナーという職業のイメージは、だいたいついたでしょうか??
私は、プロとしてWebデザイナーをやっていますが、やりがいのある仕事だと感じています。
この記事が、皆さんの役に立てれば幸いですが、最初にお話しておりましたように、アプリ開発やプログラミングはWebデザイナーとは全く別の仕事ですので、その点くれぐれもお気をつけください。
もし、Webデザイナーになろうか迷われるのであれば、一度当サイトのWebデザイナーの無料講座を体感してみるのがおすすめです。